
あなたにとって「スピリチュアル」とは何でしょうか?
スピリチュアルという言葉はとても広い意味を持ちます。
けれど、ひとことで言えないその世界には、実は「3つの深度(階層)」があるのです。
今日は、それを「マジックミラーの謎」とともにお話しします。
スピリチュアルをめぐる時代の変化


先日、ある方とお話していたときに、こんなふうに言われました。
「2008年から起業されているなんて!
その頃はスピリチュアルやヒーリングは全然一般的じゃなかったでしょう?」
本当にその通りで、当時は「占いもオカルトもごちゃ混ぜ」といった扱いを受けることも少なくありませんでした。
けれどあれから17年。
今では「スピリチュアル」は特別なものではなく、私たちの生活と地続きになり、日常の中へ自然に溶け込む存在になってきたと感じています。
スピリチュアルの3つの深度


では、その「スピリチュアル」をもう少し丁寧に見ていきましょう。
アプローチの深さによって、そして私たちの魂が必要とするフェーズによって、スピリチュアルは大きく3つの深度(階層)に分けられます。
第1階層:引き寄せ・現実創造
最も入り口にあたる層です。
- 願望実現
- お金・恋愛・仕事がうまくいく
- 引き寄せ、アファメーション、宇宙の法則、ビジョンボード、周波数
多くの人がまずこの世界からスピリチュアルに触れます。
焦点は「自分にとって都合の良い現実をどう引き寄せるか」ということ。
この階層にいる人が最も多く、「スピリチュアルってそういうもの」と思う方も、この階層にいらっしゃるかもしれません。
第2階層:内面の癒し・統合
次に訪れるのが「内面に光を当てる」ステージです。
- インナーチャイルドを癒す
- 感情を解放する
- 自己変容、トラウマの癒し、シャドウと向き合う
外の現実を変えるより、自分の内側を整えることに意識が向きます。
ときに痛みや涙を伴うため、ここに深く向き合う人は限られてきます。
私が通っていたヒーリングスクールも、この第2階層に位置していたと思います。
第3階層:非二元・存在の本質
さらに深層へと進むと、「非二元・存在そのもの」への探求に入ります。
- 自我の構造を見抜く
- 「誰が体験し、誰が創造しているのか」を問い直す
- 自己定義を手放す
- 悟り、意識の源、Being(在り方)
ここでは「私とは何か」という問いに真正面から向き合います。
ときに「自我の崩壊」を伴うため、ここに到達する人は少数。スピリチュアルをお仕事にしている人の中でも、ほんの一握りです。
マジックミラーの仕組み


3つの階層の間には「マジックミラー」のような仕切りがあります。
- 深い階層にいる人は、浅い階層を見通せる。
- けれど浅い階層にいるときには、深い層がぼんやりとしか認識できません。
たとえば、第1階層の人が第3階層の言葉に触れると、それを「願望実現のためのHow to」として解釈してしまいます。
たとえば…
「本当の自由は、何者でもない自分で在ること」
→ 第1階層では「そっか、自然体の方が成功しやすいんだ!」と理解する。
これは「間違い」ではありません。
すべての階層が必要なプロセスであり、それぞれの真実があるからです。
深度に優劣はない


逆に、第3階層にいる人が陥りやすいのは「もっと深いところに来なよ!」という上から目線。
でも、それもまた「エゴ」のひとつです。
第3階層にいる人は「スピリチュアルに生きる」のではなく、「自分がスピリチュアルそのものである」という在り方を生きています。
良いことを起こすためのスピリチュアルではなく
存在そのものとして、人生をどう表現するか
その問いを日々、自分に投げかけながら生きているのです。
そして大切なのは、どの階層も間違っていないということ。
魂は常に必要な学びの場を選び、そこに存在しています。
あなたはどの階層に共鳴しますか?


スピリチュアルには3つの深度があり、どの階層にもそれぞれの価値と真実があります。
願望実現を楽しむときもあれば
癒しと統合に取り組むときもある
存在の本質に触れるときもある
そのどれもが、あなたにとって必要だからこそ訪れる段階です。
では、今のあなたはどの階層に一番共鳴を感じましたか?



そして、次に訪れたい階層はどこでしょうか?