ずーっと長い間スピリチュアルを学んでいるのに、なかなかモヤモヤが消えない…。
スピリチュアルなスキルにも自信が持てない…。
こんなときはどうすればいいのでしょうか?
あなたのオーラは変ですよ!?
何年間もスピリチュアルスクールに通って、毎日瞑想をして、浄化をして……。
ネガティブな気持ちにならないように気をつけて、お肉より野菜をたくさん食べて……。
それなのにモヤモヤから抜け出せない。あげくに先生や先輩から
「あなたのオーラはアンバランスだから、上級生から特別なセッションを受けてください」
と言われてしまい、
「どうしたらいいのでしょう?」
「瞑想や浄化が足りないのでしょうか?」
というご質問を以前いただいたことがあります。
自分の外側にある権威
もしも、こういうことが人生によく起きるのであれば、まず「自分自身とのつながり」を持てているのかどうか、ていねいに時間をかけて見ていく必要があると私は思っています。
「あなたのオーラは変」
「あなたのチャクラはアンバランス」
「あなたのエネルギーは…」
こうした判断を誰かがあなたに向けて下したときに、スピリチュアルを真面目に一生懸命勉強してきた人ほど、スピリチュアル界隈の権威、先生、講師、上級生、先輩などなどに、あなた自身に関する判断を委ねてしまう傾向があります。
まるであなたは何も知らず、彼らのほうが答えを握っていて、しかもあなたについてもあなた以上に知り、理解しているかのように。
でも、本当に、そうなのでしょうか?
「たった1つの正解」があるのか問題
自分の外側に存在している人や組織や社会や世間などなどが自分よりも大きな力を持っていて、自分を批判したり、判断したりしている現実を経験しているとき、
私たちは多くの場合、ありもしない「たった1つの正解」を探して誰かに「正しさ」を決めてもらおうとしてしまっているのです。
その世界には間違いと正解とがあり、あなたは不完全で、不備のある間違った存在なので、正しさに向けて努力を続けなければならないという世界観です。
「答えはあなたの内にある」
と教えているスピリチュアル界隈であっても、「正解」や「より良さ」をめぐって序列や競争が起きたりします。
「AさんのほうがBさんよりも正解だ」
「BさんよりもCさんの方がヒーリングが上手い」
「CさんよりDさんの方がリーディング力がある」
「DさんよりEさんの方が霊的に進化している」
「Eさんよりも…」(以下略)
もしもこのようなジャッジを見聞きしたり、あるいは自分もそういう判断を自分や誰かに下していることに気づいたら、
(気づくだけでも大変なことなのです。なぜなら、「スピリチュアル的に進化することは善だ」という強い思い込みがあるからです)
ジャッジは100%、自分から離れてしまっているときに起きているので、やっぱりていねいにていねいに自分の内側を見て
「正解」や「正しさ」に固執して追い求めている自分に気づくことがとても大事になります。
これはもう、本当に勇気のいることで、言うほど簡単なことではありません。
「正解」や「正しさ」への固執を手放したら何を指針にして生きていけばいいのか、わからなくなってしまうからです。
本当は、あなたの内側で起きていることこそが正解なのに。
本当は、あなたが感じたことは必ず正しいことなのに。
人は信じたいことしか信じない
人は自分が信じたいことしか信じません。
だから
「自分以外の人のほうが権威がある」
と信じたい人は、いつまでも自分の外側にみずからの力を譲り渡し続けるでしょう。
「私の辛さをなんとかしてくださーい」
と、力のある人を探し続けるしか解決の道がない。そんな現実を体験し続けることになります。
本当は、あなたの内側にこそ自分を癒やす力の源泉があるのに。
本当は、「正しい自分」になることを目指さなくても、すでにあなたの存在そのものがいのちの祝福という本質なのに。
自分の外側に「たった1つの正解」があると信じて、それを追い求めているかぎり、あなたの現実の中には「正解を教えてくれるはずの誰か他の人」が繰り返し現れては、
「あなたはおかしい」
「あなたは間違っている」
「あなたは努力が足りない」
と、あなたに告げ続けることになります。
けれども、もしもあなたが勇気を持って、自分の外側に向け続けていたまなざしをあなたの内側、あなたの心に向ければ、本当に人生の体験を生み出していたものが何だったのかが明らかになるでしょう。