トーテムアニマル®オラクルカード

あなたを守護するスピリットからのメッセージ

鴉(からす)

トーテムアニマルの意味

テーマ……夢に注意を払う、魔術的な変化

なにか特別な、魔法のような変化が起ころうとしています。
あなたがここしばらく努力して取り組んでいたことは、もうすぐその成果が明らかになるでしょう。
特にここ2~3日の間、カラフルで鮮明な夢を見たり、はっきりとわかるようなサイン、シンクロニシティに遭遇したら注意を払って下さい。
間もなく起こる大きな変化にそなえて下さい。
偽りの誓いをしないようにして下さい。
あなたは今まさに自分自身を信頼し、自分のパワーを所有し、霊的に成長するという変容を体験しています。そして古くなった自分自身を手放すのです。
あなたは生まれながらのヒーラーです。たとえヒーリングのスキルを習ったことのない人でも、あなたの周囲にいる人々は、あなたによって癒されるのを感じていることでしょう。

 


 

リーディング・メモ

古代ローマではカラスが空中で静止していると、「今カラスは神の話を聞いているところだ」といい、カラスの飛び方、その速さや方向で吉凶を占い、鳴き声の抑揚や長短から64もの意味を聞き分けました。
ギリシャ・ローマでは夜カラスが飛んでくるのは不幸を予告し、結婚式に現れると固い家族の絆を予言すると言われました。
北欧ではオオカミとともに戦士の守り神とされていました。
北欧神話のオーディンに仕えるのは、フギン(考え)とムニン(記憶)という名の2羽のカラスで、日中に起こった出来事をオーディンに報告していました。これはアポロンに仕えて情報を運ぶギリシャ神話のカラスのイメージとも重なります。
ユダヤの伝説では預言者エリアに食べ物を運ぶ役割を担い、キリスト教では死者の守護役となりました。
英国コーンウォール地方の伝説によると、アーサー王はワタリガラスに変身して今でもどこかで生きているそうです。
古事記・日本書紀には、八咫烏(ヤタガラス)という3本足のカラスが登場します。これはただの鳥ではなく、太陽神の象徴です。
不思議なことに、太陽を象徴する3本足の鳥の伝説は、ギリシャ、中国、朝鮮半島など世界各地に残っています。魔法のような不思議な変化を意味するところは、こういった神話や伝説に登場する、人の力を超えた存在という性格と関連があるかもしれません。
京都の賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)、広島の厳島神社、東京都府中市の大國魂神社などではカラスにちなんだ神事が執り行われます。
紀州の熊野三山ではカラスを神の使いとし、カラスが図案化された烏点宝珠(うてんほうじゅ)という厄除けの護符が有名です。偽りの起請文を書くと熊野でカラスが3羽死ぬとか、宝印のカラスを切り取って水に浮かべて飲ませると、偽りの誓いをした者が死ぬなどと言われていました。
ゴミ問題の厄介者や死を告げる不吉な鳥とされることもありますが、このように神のお使い、霊鳥として信仰される例もあり、非常に両極端な不思議な鳥です。
トーテムアニマルとしてのカラスには2本足、3本足のどちらもいるようです。

カラスをトーテムアニマルに持つ人は、集団の中にいるよりも単独行動や孤独を好みます。
自分を本当の目的から遠ざけたり、進むべき道から逸らせようとする人に対して非常に用心深いので、少し近寄りがたく、陰気な人、あるいはちょっと変わり者と思われてしまうこともあるかもしれません。
実のところ、人間よりも動物とのコミュニケーションの方が得意だ、という人も珍しくないでしょう。
けれども、カラスのトーテムアニマルを持つ人にとっては、他の人からどう見られるかはそれほど重要ではありません。常に、みずからが何をするべきかわかっています。そして、必要に応じて迅速にそれを行動に移すことのできる人です。
また、カラスをよく見かける、歩いているとよくカラスが後をついてくる、などという時は、様々なエネルギーが現実化しようとしている時期であることを示しています。こんな時は自分のふだんの考えやヴィジョンを見直してみたり、偽りに陥らないよう気をつけたりすると良いでしょう。