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絶対に勝てない恐ろしいゲーム…

絶対に勝てない恐ろしいゲーム

この世には………

誰もが簡単にプレイを始められるけど………

一度始めてしまったら最後、なかなか止められず……

さらに最後には必ず全員が負けてしまうという、恐ろしいゲームが存在するのです………。

目次

最後には誰も勝てないゲーム

最後には誰も勝てないゲーム

そのゲームは実在するもので

「最後には誰も勝たない」

とわかっていながら、私自身もうっかりプレイを始めてしまうことも多いという、実に巧妙な、厄介なゲームです。

その名は…

「どっちが正しいかゲーム」です!!

いかがですか? あなたもプレイしたことがありますか?

この世界にはあらゆる場面、あらゆる場所に、このゲームを開始する誘導が巧みに隠されて仕込まれており、しかも一度うっかりプレイすると途中で降りることがなかなかできません。

勝ったときに支払う、あまりにも大きな代償

最後には誰も勝てないゲーム

「いや、私はどっちが正しいかゲームに勝ったことがある。相手を論破して私が正しいと証明した経験がある」

という方もいらっしゃるかもしれませんが、しかしたとえその時は勝ったように見えても、自責の念、怒り、不安、恐怖、憎しみなどの、後味の悪さという代償を支払うことになります。

仮に自分がなにもネガティブさを感じなかったとしても、相手の中に、怒り、恥、恐怖、憎しみ、恨みなどを残すことになるのです。

そのため、今のターンで勝ったとしても、次の瞬間には負けるかもしれないことには変わりません。

怖れからは逃れられず、そして確実に最後には負けるのです。

しかもこのゲームに加担した全員が確実に、負けます。

最後には破滅しかありません。こんなゲームを誰がプレイしたいと思うでしょうか?

しかしこの世界には、実に巧みに、あらゆる場所にゲームのスタートキーが設置されています。

だからおそらく今この瞬間も、世界中でこの「どっちが正しいか」という勝負が行われているはずです。

正しいと間違いのある世界

最後には誰も勝てないゲーム

まず手始めに私たちは、学校で(あるいは保育園や幼稚園で、または家庭で)

「物事には『正しい』と『間違い』とがある」

と教えられます。

そして、

「あなたは間違える存在だ。
だから答えを知っている『誰か』に正しい答えを教えてもらいなさい」

とすり込まれます。

つまり

「あなたにとっての正解は不正解ですよ」

ということです。

だから私たちは、自分自身の感覚(フィーリング)に対してすら

「これでいい」

と思うことが難しくなってしまっています。

「こんなことを考える私が間違っているのかな」

「こう思う私がいけないのかな」

「みんなはどう感じるんだろう」

私もこんなふうに考えたことが、これまで何度もありました。

自分が感じたこと、思ったこと、考えたことは、自分自身にとってはまぎれもない事実のはずです。

それは自分の体験であるという意味において、ポジティブであれネガティブであれ、かけがえのないものであり、自分自身を含めた誰も、「その事実があった」ということを否定することはできません。

それではどのようにして、この破滅的なゲームをやめることができるのでしょうか。

ゲームから降りる方法

絶対に勝てない恐ろしいゲーム

この恐ろしいゲームから降りるには、自分が思ったこと、感じたことに対して

「私はこう思ったんだ」
「私はこう感じているんだ」

と気づき、ただそれを認めるという、きわめて地味で地道なステップを積み重ねていくしかありません。

「こう感じた」
「これが好き」
「これがやりたい」
「これは嫌」
「なんか良い」
「これは避けたい」

といった、内側で起こるフィーリング。

それをていねいに受け止めて気づいていくと、自分の内側で起きていることは自分にとって真実だということが少しずつ、腑に落ちていきます。

腑に落ちるというか、

「降参」

です。

自分の内側でそう感じちゃったもんはしかたない、本当なんだもん、みたいな。

同時に、他の人にとっても、その人の内側でそれぞれのフィーリングが起きているのだなという理解につながり、自分自身に対しても、他者に対しても、思いやりを持てるようになっていきます。

「正しい・間違い」の二極ジャッジの世界に生きていた時には決して手に入らなかった、自分を犠牲にしない、自分自身と他者への尊重のまなざしが育っていくのです。

「正しい」を追い求めていた時には

「私は大丈夫」
「私の人生は大丈夫」

という安心感が手に入ることは、ついに、ありませんでした。

大丈夫だと思いたかったから正しさを探していたというのに。

でも大丈夫感は

「私の内側にだけ、私にとっての真実、私にとっての正解があるんだ」

「それは他の人から見たら真実でも正解でもないものかもしれない」

「誰もが納得する、究極の正しさなんて存在しないんだ」

という、ある意味の「あきらめ」によって得られるものだったようです。

そしてそこから初めて、自分の人生を創造するということが始まるのだと思います。

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