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相手の反応に責任を感じないことが大切

相手の反応に責任を負わないことが大切

私は以前、人生がちっとも自分のものになっていないという感覚を抱えていました。

また、自分は幸せになれることは決してないのだ、という絶望も感じていました。

その原因はいろいろあったのですが、中でも大きかったのは、他の人たちの反応や状態に、ものすごく強く責任感を負っていたからだったのです。

目次

根底にあったのは「無価値感」

相手の反応に責任を持たないことが大切

その当時の私の頭の中はこんな具合でした。

あの人が困っているのも、この人の機嫌が悪いのも、全部自分のせい。

そしてその人たちの状態がなんとか改善されるために、私は責任を負わなくてはならない。

なぜなら、私はただ存在しているだけでは価値のない人間だから。

私に幸せになる資格などないのだから、自分の人生を後回しにして誰かを幸せにできれば、存在していることが許されるかもしれない。

──こんな感じで自分のことも、まわりのことも、人生のこともとらえていました。

しかもこれが心の深いところに染みついていて、顕在意識では自覚できなかったのです。

こんな基準で生きていたら、そりゃあ苦しくなるのは当たり前ですね。

一周回った傲慢さ…

相手の反応に責任を負わないことが大切

しかしこうした思考を持って生きているのは、一周回ってすごく傲慢な在り方だったのだと、今の私は思っています。

誰かの人生や誰かの状態を私がどうにかできると思っている!? ということになりますし、その人が幸せかどうかだって、私が勝手にジャッジしているのですから。

つまり当時の私は、一人で勝手に人の幸せをジャッジし、一人で勝手に責任感を背負い、一人で勝手に奔走して、一人で勝手に疲弊していたのでした。

これを続けているかぎり、自分自身の人生は決して始まりません。

それまでの閉塞感や絶望がほとほと嫌になっていた私は、ここで人生を変えなければ不満と絶望の中で寿命を迎えてしまうと思い、まずジャッジと責任感を手放すことにしました。

責任感を手放す勇気、ありますか?

相手の反応に責任感を負わないことが大切

相手をジャッジしない、というのはまだしも、相手の反応に責任を感じないという選択は、それはそれは非常に勇気のいることでした。

根底にあったのが自分自身に対する無価値感だったので、それをやめるということは、自分の存在が許されなくなるのではという怖れと向き合うことでもあったのです。

身勝手な、冷たい人間になるのではないか。

誰からも必要とされなくなるのではないか。

でも、結局のところ、どこかで勇気を持って自分と他者との間に境界線を引かない限り、誰も自分の人生を歩めなくなるのです。

そして手放してみてようやく、私は自分の人生に対しての責任こそ、持たずに生きていたのだということがわかりました。

無価値感を抱いていたことを認めて、本当に自分の人生を生きようと決めたとき、私のまわりの世界は

「なぜ、あなたがちゃんと私たちの人生を改善してくれないんだ」

と私を責める世界から、それぞれが自分自身を尊重し、同様に自分のまわりの世界も大切にして生きている人たちの世界へと変わったのでした。

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相手の反応に責任を負わないことが大切

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