エンジェルタロットカード
「大アルカナは夢を叶えるヒント」

このページは2014年~2015年にCOCORiLAに連載された、
ドリーン・バーチューのエンジェルタロットカードについての
コラムをアーカイブとして掲載しています。

このページの写真はオリジナルのものです。(撮影 葉月)

エンジェルタロットカードで読み解く
聖なるメッセージ 第2回

こんにちは。エンジェルフォレストの葉月です。

タロットカードは枚数が多いので、一見、たくさんのことを暗記しなければならないように感じるかもしれません。
しかし、実はカード全体の流れを見たら、あとは一枚一枚の意味は忘れてしまった方が良いのです。

暗記よりずっと大切なのは、先入観なしにカードと向き合い、“カードのむこう側にあるストーリー”とでもいうべきものをカードから受け取っていくことです。

ですから、カードの意味のとらえ方は読み手によって変わります。本によって異なる解釈があるのはそのためです。

また、同じカードが出てもその時何を語りかけてくるかは、やってみるまでわかりません(実はオラクルカードもそうですね)。
そこにリーディングの醍醐味があるのです。

それでは前回に引き続き、エンジェルタロットがつむぐ物語を追っていきましょう。大アルカナの旅は、この後どのような展開を見せてくれるのでしょうか?

【大アルカナ 2 番 「女教皇」 大天使ハニエル】

「夢想家」の夢は、天と地をつなぐ者である魔術師に続き、女教皇に受け継がれます。

大天使ハニエルは月と金星の守護者であり、愛と調和をもたらす存在です。

天使には人間と同じ意味での性別はありませんが、ハニエルは月の女神のエネルギーと親和性があることから、女性の守り手の象徴とされています(大天使オラクルカード)でも「ムーンサイクル」のカードに描かれていたのはハニエルでしたね)。
月は瞑想や潜在意識、見えない世界などを暗喩し、内なる知恵とのつながりを象徴します。

女教皇のカードでは、ハニエルが中央で両手を広げ、大きく開かれた書物を惜しげなく私たちに見せています。
カードのナンバー「 2 」は二極のバランスを表します。光と闇、静と動、内と外など。

彼女は 2 本の柱の間に立ち、今は直感に耳を傾けることが大切だと教えています。
私たちの内には、彼女が手にしている書物が象徴するように、ありあまる叡智が惜しげなく開かれているのです。

このカードが出た時は、あわてて行動すべきではありません。今は注意深く、自分自身で在ること、自分の内なる明晰さに意識を注ぐことが必要です。そして月が満ちるのを待つように、機が熟すのを待つべきです。
内なる知恵と直感とのつながりを手にすることができれば、おのずと、どのように行動すればよいのかがわかってくるからです。

【大アルカナ 3 番 「女帝」 大天使ガブリエル】

旅は、豊かに実を結び始めます。「 3 」という数字は三番目の存在、すなわち子どもを暗示し、エネルギーが発展し花開くことを意味しています。
後にご紹介する小アルカナも、「 3 」という数字でエレメントのエネルギーが花開く段階を表しています。

伝統的に「女帝」のカードに描かれた人物は身ごもっているとされてきました。
エンジェルタロットカードでは、幼子を胸に抱いた大天使ガブリエルが描かれています。
ガブリエルは洗礼者ヨハネの誕生を告げたり、聖母マリアに受胎告知をした天使ですから、「生む」「育てる」エネルギーを持った女帝をあらわすにはぴったりでしょう。

ガブリエルは赤ちゃんに慈しみをこめたまなざしを注ぎ、その祝福は木々や動物たちにも豊かな繁栄をもたらしています。
赤ちゃんは、言葉通り子どもや赤子を指すこともあれば、プロジェクトやアイデア、愛情など「生み出されたもの」や「創造性」を指すこともあるでしょう。時には「自分自身の子ども心」や「子ども時代」を意味していることもあります。

遠くに見える滝と豊かな水の流れは、命をはぐくむ源です。また、「水」は感情を表していますので、山深い清流がやがて大河となって海に注ぐまでに経験してゆくことになる、豊かな感情体験も示唆しているかもしれません。
このカードが出たら、育てる力が求められています。夢に方向性を加えて、創造力をもって計画をはぐくんでゆきましょう。

【大アルカナ 4 番 「皇帝」 大天使ミカエル】

人生の旅路を進んでゆくためには、時には構造やルールを定めることが必要になります。

「皇帝」のカードはリーダーとしての存在感と、確固たる姿勢で取り組む様子をあらわします。
このカードが出たら、ものごとを秩序に沿って正しくとらえ、組織化したり、理論的に筋道を立てたりすることもクリエイティブな旅には必要だという意味です。

カードの番号「 4 」は、 4 本の柱が建造物をしっかりと支える様子を示唆しています。構造が強固になれば、そこにパワーが生まれます。権威をもって、構造を与え安定化するのが「皇帝」の役割です。
システムやルールは男性性のエネルギーの得意分野ですから、エンジェルタロットカードでは男性性の象徴である大天使ミカエルがその役割を担うことになりました。

しかし「皇帝」のカードからは少々気むずかしさを感じませんか?
そう、彼はやや孤独で、思考の力が強く、ここに長く留まると情熱と切り離された状態の中で停滞する可能性があります。

私たちの社会も、長いこと男性性のエネルギーによって作り出されたシステムのもとに機能してきました。
しかしミレニアムを境に新しい時代に入った今、多くの方が感じていらっしゃるように、システムにも新たな進化が必要になっています。
同じように、タロットでなぞる私たちの成長の旅もまた、次へと歩みを進めることになるのです。

いかがでしたか?
この後、大アルカナの旅はいっそう華やかになり、最初のステージのクライマックスを迎えることになります。お待ちかね(?)、「恋人たち」のカードも登場しますよ。
そのお話は、また次回に。


 
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