自分が送ったLINEに既読が付いたものの、なかなか返信が来ない。スタンプの一つも送ってこない。
さっき自分が送ったLINEがまずかったかな…? それともただ忙しいだけかな…? いやまさか病気とか…?
心がザワザワすることもあれば、全く気にならないこともあるでしょう。
こういうときに、私たちの心の中ではどんなことが起きているのでしょうか。
言葉の裏の裏の裏…まで読んでしまう?

たとえばお友達に
「私ってウザいかなあ? この前、ちょっと言い過ぎちゃったかなあ」
と言ったとして、お友達が
「え? 全然ウザくないよ。大丈夫だよ」
と言ってくれたとします。
このとき、
「そっかあ、私は全然ウザくないんだ!」
と、お友達の言葉をそのままするっと受け取る人もいるでしょう。
また、人によっては
「ウザくないって言ってくれたけど、気を遣ってくれたんじゃないのかな。本当にウザいと思っていても、それを言わずにいるってこともあるよね。実は心の中ではやっぱりウザいと思っているかもしれないな…」
と考えて、モヤモヤ、ぐるぐるしてしまう人もいると思います。
誰もが投影の世界の中に住んでいる

相手の言葉どおりに受け取ることと、言葉の裏まで読んでモヤモヤしてしまうこと、どちらが良い・悪いということはありませんし、正解・不正解もないと私は思います。
言葉通りに受け取る人に「単純すぎる」って言ったところで、「だって本人がそう言ってるんだから、そうでしょ?」で完結するでしょうし、モヤモヤが晴れない人に「気にしすぎだよ」って言ったところで、「実際に気になっちゃうんだからしょうがないじゃない」という気持ちになるでしょう。
逆に、もしも仮に
「うん、あなたはウザいよ」
という言葉がお友達から返ってきたとします。
でもそうだったとしても、あなたが実際にウザい人なのか、お友達があなたをウザい人だと思っているかどうかは、結局のところ、わからないのです。
私たちは誰もが「投影」の世界の中に住んでいます。
「自分がこう思っているから、相手もそうなのではないか」
と、絶えず外側の世界を判断しています。
つまり、私たちが相手に何かをたずね、相手がそれに答えるときにも、相手は相手自身の「投影」を答えているのです。
だから「本当の真実」は、永遠に明らかにはなりません。
しかしそれでも、確実な事実がある

ここであなたにしかわからない、確実な事実が一つあります。それは
「あなたが、どう感じたか」
ということです。
これだけは、他の誰にもわからない、あなたにしか知り得ないこと。
だから自分がどのように自分自身や人生や、この世界のことを捉えているのかを理解し、時にそれを変化させるためには、私たちはいつもこの「自分がどう感じたか?」という唯一確実な事実から始める必要があります。
世界とどう関わり、世界をどう理解するのかがすべて投影であるということは、あなたにとっての世界は投影の中に存在しているということです。
そしてどんな投影をしているかによって
「どう感じるか?」
が変わってくるので、ここをスタートにして心を探っていくことで、あなたの住む世界を創り変えることも不可能ではないということです!