頭でわかっていても、心がついていかない
少し前に、飼い猫を亡くしたあとに涙が止まらないほどの深い悲しみから立ち直って、再び猫を飼い始めた女性の記事を読みました。
その記事の中に出てきたのが
「頭ではわかっていても、心がついていかない」
というその女性の言葉です。
そうなんですよね……。本当にそうなんですよ。
頭でどんなに
「早く元気にならなくちゃ」
「早く立ち直りたい」
って考えていても、心をコントロールできないんです。
そして
「こんなんじゃダメだ」
って思えば思うほど、頭と心の距離がぐんぐん離れていってしまいます。
そしてますます苦しくなる。
愛猫を失った悲しみに加えて、立ち直りたいのに立ち直れない自分への叱責の苦しさが上乗せされます。
頭より、心のほうがずっと賢い
で、私思うんですけど……
気を悪くしないで聞いてくださいね?
私たちの頭ってけっこう、“おバカ”なんじゃないかなー…? と思うのです。
だから時に心を無視して
「もっとちゃんとしなさいよ」
「早く次に行きなさいよ」
って、無理矢理前を向かせようとします。
でも本当に賢いのは、私たちの心のほうなんです。
心は悲しいんです。
だから悲しむことが必要なんです。
この記事の女性も、亡くした猫の写真を集めてシールやマスキングテープでかわいくコラージュしたアルバムを手作りすることで、愛猫を失った悲しみと向き合い、乗り越えることができたという体験をお話しされていました。
「心」と「頭」の一致
「心」をしっかりと自分の中で受け止めてあげたとき、もう「頭」は私たちを責めたり叱りつけたりする「敵」ではなくなります。
そうなった時に、頭も、自分のことをなんとかしたい、助けたいという一心だったんだな、と気づくかもしれません。
でもそれがわかるのは心が受け止められたあとなのです。
心と頭が一致すると、頭は心の願いを具現化するために動いてくれるようになるでしょう。
そうして私たちは人生を満たされた気持ちで進んでいくことができますね。